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データの中に改行が含まれる

CSV ファイルや TSV ファイルでは、通常は 1 行が 1 レコード(データの 1 行)として扱われます。
しかし、データフィールド内に改行文字が含まれる場合、1 つのレコードが複数行にまたがることがあります。
このオプションを使用すると、引用符(ダブルクォーテーション)で囲まれたフィールド内の改行を正しく処理できます。


使用方法

データの中に改行が含まれるオプションは、CSV ファイルを読み込む際に以下のような場合に使用します。

  • データフィールドがダブルクォーテーション(“)で囲まれている
  • そのフィールド内に改行文字が含まれている

このオプションをオンにすると、引用符で囲まれたフィールド内の改行は、レコードの区切りとしてではなく、フィールド内のデータとして正しく解釈されます。

設定方法

ファイル系データソースの設定画面で、データ調整オプションセクションにあるデータの中に改行が含まれるチェックボックスを ON にします。


使用例

以下のような CSV ファイルがあるとします。

"名前","説明","価格"
"商品A","これは
複数行にわたる
説明です。","1000"
"商品B","シンプルな説明","2000"

このファイルでは、商品 Aの説明フィールドに改行が含まれています。

  • オプションが OFF の場合: 改行が新しいレコードの開始と誤って解釈され、データが正しく読み込まれません。
  • オプションがオンの場合: 引用符内の改行が正しく処理され、商品 Aの説明が 1 つのフィールドとして読み込まれます。

注意事項

  • このオプションは CSV/TSV/Text ファイルにのみ適用されます。
  • 引用符(ダブルクォーテーション)で囲まれていないフィールド内の改行は、常に新しいレコードの開始として扱われます。
  • 大きなファイルでこのオプションを使用すると、処理速度が遅くなる場合があります。